ADAPTATION DESIGN

東京藝術大学の大学院生と武蔵野美術大学の教務補助の二足の草鞋を履く男のブログ

「Platycerium Ridleyi」

No.14 タイから直接輸入した植物の紹介です。

 

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「Platycerium Ridleyi」プラティセリィアム リドレイです。またの名をビカクシダ リドレイとも言います。和名だと「麋角羊歯(ビカクシダ)」と書きます。

 

 

Platyceriumは熱帯域に生息する着生植物です。ラテン語の「platyceras(広い角の)」が由来です。またコウモリランという名前でも親しまれています。ランとありますが「蘭」の仲間ではなく「シダ」の仲間です。とても独特な姿をしており、2種類の葉を持ちます。一つ目を貯水葉といい着生している樹幹に沿うように器型の葉を展開します。枯れたあともそのまま残り、根を守ると同時に水分や養分を蓄える役目を果たします。もう一つは胞子葉といい、主に光合成と葉からの水分の蒸散を防ぐと同時に葉の裏に胞子をつけることで繁殖していきます。

 

「Platycerium Ridleyi」のRidleyiは植物学者のHenry Nicholas Ridleyが由来しています。主にボルネオやスマトラ、マレー半島に分布しており、細かく分岐しながら伸びるシカの角のに似た胞子葉や葉脈の大きく浮き上がった貯水葉が大きな特徴です。胞子はまた別の葉につけます。

 

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ネットを通じてタイから野生個体を買ってみました。人気のある種類で希少なので大事に育てていきたいと思います。貯水葉がほかのビカクシダに比べて薄く堅いために貯水機能に乏しく、水をものすごく好みます。すぐ乾いてしまうために水苔を巻いて保水を図ってみています。タイミングがあれば増やしてみたいと考えています。

 

他のビカクシダの記事はこちらです。

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