「Platycerium grande」
No.23 幅の広い胞子葉を展開することが特徴的なビカクシダです。
「Platycerium grande」プラティセリィアム グランデです。またの名をビカクシダ グランデとも言います。和名だと「麋角羊歯(ビカクシダ)」と書きます。
Platyceriumは熱帯域に生息する着生植物です。ラテン語の「platyceras(広い角の)」が由来です。またコウモリランという名前でも親しまれています。ランとありますが「蘭」の仲間ではなく「シダ」の仲間です。とても独特な姿をしており、2種類の葉を持ちます。一つ目を貯水葉といい着生している樹幹に沿うように器型の葉を展開します。枯れたあともそのまま残り、根を守ると同時に水分や養分を蓄える役目を果たします。もう一つは胞子葉といい、主に光合成と葉からの水分の蒸散を防ぐと同時に葉の裏に胞子をつけることで繁殖していきます。
「Platycerium grande」のgrandeはラテン語の「偉大、大きい」から由来しています。フィリピンが原産で、他のビカクシダとは違い、垂れ下がるように伸びる胞子葉はなく、皿状の外套葉が中心から左右交互に伸びていきます。最大で2mにもなるこの葉はビカクシダの中でも大きく育つことのできる種類です。「Platycerium superbum」とよく混同されることがありますが、胞子嚢群の形状が異なり判断することができます。グランデは2つの胞子嚢を付けます。
ようやくグランデを入手できました。比較的にトリコームが出ておりほんのり表面が白くなっています。他のビカクシダとはまた違った迫力があります。すでに活着しているタイプなので、そのまま様子を見てみたいと思います。
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