2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
重い空気を引き裂くように差し込む朝日が眩しい。脚元の杉の床が呼応するように光を吸い微かに軋めき合う。割れた窓ガラスからは木枯らしが吹き込み、巻き上げた埃がゆっくりと私に降り積もる。既に身体の半分を蝕むカロライナジャスミンの存在を特に否定す…
少年はなんとなくそこにいた虫を踏んだ。それは感触の伴わない命のやりとりだった。足をどけた先にポツリと残った骸に少年は少しばかりの罪悪と快楽を感じたが、それは刹那であった。変化のない死骸に興味を失い、少年は次の快楽を求めてそそくさと立ち去っ…
待てども待てども来ない来る気配を微塵も感じないどれくらい待っただろうか時間が刻々と過ぎてゆく 絶対に来るはずなのだ来ないとおかしいそう、来ないとおかしい来るまで待つがもう我慢の限界は近い もういい加減にして欲しいなぜ来ないんだ何が起きたとい…
「地下の車窓から冷たいコンクリート見ると反射した車内の温風は光の塊に顔を吸われ小さな箱の無限に夢を定義される止まった鉄の塊は我慢していた息を深々と吐き風達は飼い慣らされた羊のように進みだす斜陽に立ちながら得たものを数えその儚さに無力さとほ…
暇があれば本を読むか映画を見るかしようと心がけています。まだぼーっとしている時間や生産性のない時間も多く、限られた学生生活を無駄にしないように活動していきたい訳ですが、たまには脳内ドーパミンがドバドバに溢れるようなものも見たくなり、何も考…