ADAPTATION DESIGN

東京藝術大学の大学院生と武蔵野美術大学の教務補助の二足の草鞋を履く男のブログ

HOMOLYRIC 「驕り」

待てども待てども来ない
来る気配を微塵も感じない
どれくらい待っただろうか
時間が刻々と過ぎてゆく

 

絶対に来るはずなのだ
来ないとおかしい
そう、来ないとおかしい
来るまで待つがもう我慢の限界は近い

 

もういい加減にして欲しい
なぜ来ないんだ
何が起きたというんだ
きっと来ても喜びよりも怒りが先だろう

 

今は来ないのかもしれない
そうでないと辻褄が合わない
きっとそうだ
今は来ないそう思うことにした

 

いや、そんなはずはない
必ず来ると聞いている
来ないことはない
自分を信じなくてどうする

 

これは来ないんだろうなぁ
こんなに待つとは思わなかった
来ないとどうなるんだろう
私は1人きりで待ち続けるかもしれない

 

待ち過ぎて何を待っていたのか忘れかけてきた
だからそんなものはなかったと思うことにした
この先仮に来たとしても
私にとってどうでもよい存在に変わっている

 

やっぱり来ない
みんなが望んでいたものはこんなにつまらない物だったのか
第一に私は来ないことを望んでいなかった望んでいる人は他にいたのに

 

私は特別な存在なんだろうか
もしかしたら選ばれてしまったのかもしれない
来るはずのものが来ないのだ
今まで感じていた疎外感がなぜか特別感へと変化していた

 

これからどうしようか
来ないことで私は神と呼ばれるようになった
私のいうことをみんな聞く
悪くはない

 

あっ、来た
なんだ来るのか
前に抱いた怒りとは違う怒りが
私を包んだ