「Firmiana Colorata」
No.7 南アジア原産の塊根植物の紹介になります。
その植物は「Firmiana Colorata」フィルミアナ・コロラータです。またの名を「Sterculia colorata Roxb。」といいます。
Firmianaはアオイ科アオギリ属の植物のことを指します。この属名はオーストリアの貴族であるKarl Joseph von Firmianからつけられています。主に南アジアに生息し約10種が発見されています。もともとSterculiaceaeに属されていましたが、18世紀後半にイタリアの植物学者Giovanni MarsiliによってFirmianaに定義されました。
Firmiana Colorataは南アジアに自生しており、大きく成長すると15m以上の大木に成長します。Gyrocarpus americanusとよく似ている為、混同されてきました。葉の形が特徴的で、先端が引っ張られたかのように尖っておりブドウの葉に形が似ています。種小名の「colorate」はラテン語の色や色彩からきていて、名前の通り春には鮮やかなオレンジ色で筒状のとても個性的な花を咲かせます。
根腐れを防ぐために水は乾いたらあげるようにしています。石灰の含まれた土壌に生息している為に長期間の乾燥に耐えることが可能です。日光をよく好み、夏のこの時期は葉っぱをよくつけます。落葉植物なので冬になると葉を落としてしまいますが、この可愛い葉っぱが出てくるのを待つのが楽しい植物です。花は大きく成長しないと咲かないのが少し残念です。