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東京藝術大学の大学院生と武蔵野美術大学の教務補助の二足の草鞋を履く男のブログ

「Banksia speciosa」

No.62 葉がすごく特徴的なお花です。

 

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「Banksia speciosa」バンクシア スペシオーサです。

 

Banksiaはヤマモガシ目ヤマモガシ科の植物でオーストラリア原産です。匍匐性の低木から25mの高さの高木まで様々な形があります。Banksiaの葉は種によって大きく異なります。また大きな特徴として穂状花序の柔毛質のブラシのような花序と花の後に結実する果実があります。Banksiaは植物学者Joseph Banks(1743-1820)の名にちなんで名付けられました。

 

Banksia speciosaは西オーストラリア沿岸の灌木地に生息しており、水はけのよい土壌を好む。。灰色の樹皮を持つ幹は高さ8mにも達することがある高木で、三角形のギザギザな薄い葉がかなり特徴的な単一茎植物です。黄色がかったクリーム色の円筒形の花はスパイクと呼ばれ、小さな花で円錐形の花序を形成します。蕾ができてから開花するまでに数か月もかかります。花が乾き、朽ちたのちに袋果と呼ばれる果実が現れます。しかし堅い木質の果実が口を開くのは山火事にあった時という変わった特性があります。それはオーストラリアでは油分を多く含むユーカリが自然発火することがあり、山火事によって自分の種を絶やさないようにうまく設計されています。ちなみにユーカリも山火事の後に自身を発芽させる能力があります。

 

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花序と種子のギャップがすごくあるのが好きなお花です。ワイルドフラワーにふさわしい大きさと形状をしており、そのオーストラリアに適応するために備わった能力にうっとりとします。ドライフラワーにとても適しており、その存在感は部屋のアクセントとしてとても優秀だと思います。