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東京藝術大学の大学院生と武蔵野美術大学の教務補助の二足の草鞋を履く男のブログ

「Protea robyn」

No.41 ドライフラワーの中では割と定番なお花、プロテアの紹介になります。

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「Protea」プロテアはヤマモガシ目ヤマモガシ科の中の一つの属です。またの名をSuikerbosやSugarbushesと呼ぶこともあります。Proteaという名前は1735年に現在の二元型命名法を公式化したCarl Linnaeus(1707-1778)によってギリシャ神「Proteus」にちなんで命名されました。Proteas属の中のProteaceaeは被子植物の中でも古代から存在するもので、花粉化石によると7500-8000万年前の上白亜紀のゴンドアナに祖先が生育していたとされています。主にアフリカやオーストラリアの南部に分布していると言われていますが、種の92%が南アフリカの世界遺産「ケープ植物相地域」でのみ自生しています。現在は世界中で栽培されていますが、その栽培方法は難しく種から開花まで5年以上かかることから、一般的な花屋で見かけるプロテア種は少し割高になっています。

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この写真のプロテアは「Protea robyn」と呼ばれる種類で総苞片の先端の濃赤色がとても美しく、乾燥しても生花そのままの状態のような張りがあります。葉は互生葉序の螺生型で黄金角に従い茎から展開してあり、とても厚みがあるのでしっかり乾燥することできれいに残すことができます。他にもプロテアにはいくつか有名な品種があり、そちらもドライフラワーにしていこうと考えています。プロテアは本来大きく開花するものですが個人的に閉じているほうが綺麗だと思います。ただ開花したプロテアも魅力的なのでいつか試してみようと思っています。