「 Jatropha fissispina」
No.9 棘が特徴的な非常に珍しい塊根植物の紹介になります。
その植物は「Jatropha fissispina」ヤトロファ フィッシスピナです。またの名を「Jatropha ellenbeckii」といいます。
Jatrophaはナンヨウアブラギリ属のことでトウダイグサ科の中央アメリカ・西インド諸島周辺を原産地の植物になります。学名からヤトロファと呼ばれることもあります。Jatrophaはギリシャ語で「iatros(医者)+trophe(栄養)」から由来し、一時期バイオディーゼルのための油として注目されました。毒性のある種類もあり、Jatropha gossypiifoliaは種子を数粒食べるだけで致死量に達するほどの強さがあります。
Jatropha fissispinaの「fissispina」はラテン語の「fissis(亀裂)とspina(棘)」からきています。東アフリカ原産で石灰岩気質の土地に自生しています。表皮を見てもわかるように細かい棘で覆われていて、枝の先端から葉のふちがギザギザの緑色の葉を出します。雄の花と雌の花をそれぞれ咲かせることも大きな特徴の一つです。
前から少し狙っていた種類をようやく手にすることができました。表皮のテクスチャーが美しく盆栽のようで、珍しいこともありかなりお気に入りの植物になってます。寒さに弱く、冬の時期に根腐れしやすいため温度と水の管理をしっかりしなければいけません。成長は遅く、少しの変化も見逃さないようにしたいと思います。